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為替とは何か、分かりやすく解説!!
普段生活している上で『為替』という言葉を何気なく耳にしますよね。
耳にはするけれど、実はよくわかっていない人も多いのではないでしょうか。
これから為替についてわかりやすく解説いたします。
為替について
為替には、内国為替と外国為替の2種類あります。
内国為替とは、金融機関が、国内の遠隔地で行われる債権・債務の決済を、
現金の移送を行わずに決済する方法です。
外国為替とは、通貨を異にする国際間の貸借関係を、現金を直接輸送することなく、
為替手形や送金小切手などの信用手段によって決済する方法です。
簡単にまとめると、為替とは現金を直接使わずに支払いをすることを指します。
円安、円高について
もしみなさんが日本以外の国に行くためには、ご飯を食べたりお土産を買ったりするためのお金が必要ですよね。
日本で使っているお札や硬貨をそのまま持って行っても、海外でも使えるわけではありません。
日本で使われているお金は『円』ですが、アメリカなら『USドル』、
フランスやイタリアなら『ユーロ』、中国なら『元(げん)』など、国によって使われているお金は異なり、
それぞれの国で使われているお金のことを「通貨」といいます。
例えば、みなさんがアメリカに旅行に行って買い物をするためには、
日本の円をアメリカのUSドルに交換する必要があります。
1万円をUSドルに交換したら1万USドルがもらえるのかというと、そうではありません。
日本円を別の通貨に交換するときには「為替(かわせ)レート」という比率で交換されるのです。
たとえば、『為替レート』が1ドル=100円だったとします。
これは、「1ドルは100円と交換します」という意味ですから、
みなさんの1万円は100ドル分のお札や硬貨に交換されます。
この為替レートは常に一定ではなく、「1ドル=90円」や「1ドル=110円」のように変化しています。
みなさんの1万円は、1ドル=90円のときは約111ドル(1万円÷90円)、
1ドル=110円のときは約91ドル(1万円÷110円)に交換されることになります。
1ドル=90円のときは1ドル=100円の時に比べて、同じ円でも多くのドルに交換されることから、
円の価値が上がったという意味で「円高」といいます。
逆に1ドル=110円の時は1ドル=100円の時に比べて少ないドルにしか交換されないので、円の価値が下がったという意味で「円安」といいます。
このように『為替レート』が変化する理由として、需要と供給の関係があげられます。
円の人気が上がり他の通貨から円に交換する人が多くなる(需要が多い)と円高になり、
円の人気が落ちて円から他の通貨に交換する人が増える(供給が多い)と円安になるのです。
為替レートについて
為替レートとは、お金の交換比率を表す言葉です。
市場の買い手と売り手の需要と供給のバランスで変動していきます。
よくニュースで「1ドル〇〇円から〇〇円で取引されており~」なんて聞いたことがありませんか?
「円安ドル高」もしくは「円高ドル安」という言葉もそうです。
為替レートは取引されるごとに、常に変動しているものなのです。
・レート計算はこちら>>https://www.oanda.com/lang/ja/currency/converter
・過去の為替レートはこちら>>https://www.oanda.com/lang/ja/fx-for-business/historical-rates
・人民元/円の為替レートの推移はこちら>>http://ecodb.net/exchange/cny_jpy.html
・イギリスポンド/円の為替レートの推移はこちら>>http://ecodb.net/exchange/gbp_jpy.html
為替チャートについて
FXで売買するタイミングを決めるために、おおいに参考になるのがチャートです。
チャートとは、過去の為替レートの値動きを、価格や時間を軸としてグラフにしたもので、
口座を開設したFX取引会社のホームページなどで見ることができます。
為替レートの動きを、数字だけでなく、グラフ化したチャートを使ってみることで、
相場の流れがひと目で把握できます。
それをもとに、今後の値動きを予測して、取引のタイミングを決めていきます。
チャートにはいろいろなタイプのものがありますが、ロウソク足を使ったチャートが一般的です。
・チャート10年グラフはこちら>>http://www.ginkou.info/chart/fx10.html
・チャート20年グラフはこちら>>https://swap-point.com/chart-long-term
・時系列データはこちら>>https://jp.advfn.com/exchanges/FX/EURJPY/historical
円相場について
円相場とは円に対する外貨の相対的価値(為替レート)のことです。
通常は外貨1単位に相当する円貨額で表示をします。
特に、米ドルやユーロとの比較によって示され、その中でも
米ドルに対する円の相対価値を示すことがあります。
・為替ドル円相場はこちら>>https://www.nikkei.com/markets/kawase
外貨預金について
定期預金よりも多くの利息が期待できる外貨預金。
資産全体の一部を外貨にしておくことで、インフレ対策やバランスの取れた資産運用が可能となります。
外貨預金は一般的に「高金利である」と言われています。
それはなぜかというと、私たちの住んでいる「日本」が低金利な国だからです。
外貨預金は高金利で多くの利息を受け取れるメリットがあります。
そして、もう一つ、為替変動による利益を手に入れられる側面があります。
高金利の利息による利益
為替変動による利益
上記の2つが外貨預金で得られる利益です。
各国通貨の価値は日々変動しています。
ニュースを見ても、外国為替レートについて言及しているシーンを見たことがある人も多いと思います。
仮に、「1ドル=100円」の時に外貨預金をして、為替レートが「1ドル=103円」の時に解約したとします。
この際、預金した時は100円しか払ってないのに、外貨から日本円に戻して
手元に返って来る時は103円受け取れます。
つまり、3円の為替差益が得られたことになります。
これとは別に、定期的に高金利での利息が付くので
外貨預金は時として大きな利益を生み出す可能性があります。
一方で、為替変動による利益は、為替変動による損失になることもあります。
これが、外貨預金の「元本割れリスク」と呼ばれるものです。
外貨預金を敬遠する人の多くは、為替変動によるリスク(元本割れ)が嫌だからというのが理由です。
先ほどの例で、「1ドル=100円」の時に外貨預金をして
為替レートが「1ドル=97円」の時に解約したとします。
すると、預金した時は100円払ったのに、手元に返って来るときは97円しか受け取れません・・・
これが、いわゆる為替差損の状態です。
しかし、外貨預金の解約は原則として任意です。
自分が預金した時の為替レートよりも条件が良い時(為替差益が出ているタイミング)に解約をすれば
元本割れすることはありません。
ただし、「外貨預金を解約したいけど、今解約すると為替差損が出てしまうので、売るに売れない状態」
となっている人がいることも事実です。
ちなみに、売るに売れない状態でも、高金利の利息は確実に受け取ることができます。
そのような意味で、外貨預金は定期預金のような長期的な視点で取り組むことをおすすめします。
最後に外貨預金とFXの違いについて
それでは最後にFX取引と外貨預金との違いについてです。
FX取引と外貨預金は、他の外貨に換えてお金を運用するという面では同じです。
FX取引と外貨預金違いは、外貨預金の為替レートにはあらかじめ
銀行側の手数料が上乗せされた金額で
提示されている為替レートにも、あらかじめ手数料分が入っています。
その為、何度も取引するような運用には向きません。
また、外貨預金の場合、例えば1年間の運用をした場合
期間内で購入したレートより為替が高くなり売りたい場合でも
途中での解約は原則できません。(解約する場合でもペナルティをとる場合が多い。)
FXの場合では、高いところでいつでも売却出来ますし
為替レートに手数料が乗っていないのレートも良いので
短期で何度もトレードを行うような運用にはFXが向いていると言えます。