現在も拡大を続けているコロナウイルス。
中国から始まり、ついには世界中で大流行する形となってしまいました。
この事態を受け、3月11日、WHO事務局長がコロナウイルスに対しパンデミックであると表明しました。
コロナウイルスの終息
発生源である中国はピークを越え、徐々に終息に向かっているようです。
しかし、韓国やイタリアでは凄まじい速度で感染が広がっており、医療現場は大混乱を起こしています。
ウイルスの影響は医療だけでなく、経済やその他にも大きな打撃を与えています。
イタリアでは、政府の規制によって刑務所の面会が断絶され、複数の刑務所で暴動が発生しています。
刑務所を占拠する囚人や、大規模な脱走も起こっています。
このように、コロナウイルスの影響は多方面に渡り、ウイルス自体が終息しても世界の平穏を取り戻すには時間がかかりそうです。
コロナウイルスの致死率
例によってイタリアでは毎日数千人の感染が確認されており、死者も200人前後までのぼっています。
これは、イタリアの長寿国家が災いしており、主に持病を持った高齢者が致死率の平均を底上げしているとみられています。
ちなみに、WHOが発表したコロナウイルスの平均致死率は3.4%ですが、イタリアでは感染者の6.6%が亡くなっています。
医療崩壊が起こるとどうなるのか?
医療崩壊とは文字通り、治療が必要な患者に手が回らなくなってしまうことですが、世界的にこの現象が起こりつつあります。
イタリアでは、重篤患者の治療を施すICUが機能していない状態となっており、人口呼吸を必要とする患者に手が回っていません。
このように、病院の受け入れがストップしてしまえば、コロナウイルス以外の病気や治療を必要としている患者が激増します。
その結果、多くの死者数を産出することとなってしまい、悪循環をもたらしてしまうのです。
インフルエンザの再来
コロナウイルスに隠れてしまっていますが、インフルエンザもコロナ同様に危険な病気です。
アメリカでは、2017年~2018年で約4500万人が感染し、そのうち約6万人が死亡しています。
現在では治療法が確立されているため、流行と終息を繰り返していますが、インフルエンザが最初に発生した際には大きなパンデミックとなりました。
1918年〜1920年にスペインかぜとして発生したインフルエンザ。
当時、世界人口は20億人ほどでしたが、5000万人以上もの死者が発生しました。
日本でも当時、人口約5500万人に対し感染率は40%を超え、45万人以上もの患者が死亡しました。
短期間で死者数が激増したため、火葬場が崩壊してしまい「火葬待ち」の状態が発生していました。
致死率の関係性
当初のインフルエンザの致死率は約2%でしたが、感染力が強かったため世界規模で流行する形となっていました。
そして、今回のコロナウイルスの致死率は3%前後とされているため、インフルエンザ発生時よりも被害が拡大する可能性を持っています。
もちろん、医療の発達や体制管理も向上していますので、今回のウイルスで数千万~数億人の死者が出るとは限りません。