正月三が日の間に、お餅をのどに詰まらせてしまう事故が多発しています。
大田区では2日午前11時半ごろ、自宅で雑煮を食べた男性(82)がのどに詰まらせ、
119番通報をした男性の家族が、救急隊が到着するまでの間、東京消防庁の通信指令室の電話の指示に従って男性の背中をたたいて餅を取り除き、救助されたとのことです。
当初発表の『Live119』での指示ではなく実際は電話のやり取りとりだったようですが、消防の適切な指示とご家族の落ち着いた対処が良い結果となったようです。
『Live119』 で落ち着いて対処できる
『Live119』は、119への通報者のスマホに送信されたURLにアクセスするとビデオ通話に切り替わり、負傷者や現場の映像を伝送できるシステム。応急手当てが必要と判断した場合などに活用されます。
1歳の女児が入浴中におぼれて意識を失った事案では、心肺蘇生(そせい)法の動画を送信。家族が映像に従って応急手当てを実施し、救急隊が到着するころには、自発的に呼吸できる状態まで回復
80代の女性が食事中に苦しがった事案でも応急手当て方法の動画を送信し容体が改善されました。
お餅の阻塞事故、食べ物による窒息事故の対策
詰まらせないために
・餅は小さく切り、食べやすい大きさにする
・餅を食べる際は、事前にお茶や汁物でのどを潤す
・餅は時間をかけてかんでからのみ込む
・お茶などを飲みながら食事をする
・乳幼児やお年寄りが食事をする際は、注意を払う
のどに食べ物が詰まったら
・できる限りせきをさせる
・せきができない場合、手のひらで左右の肩甲骨の間をたたいたり、握りこぶしで腹部を圧迫するように突き上げたりする
・意識を失ったら仰向けに寝かせ、胸骨圧迫と人工呼吸を開始
飲み込む力を維持する パタカラ体操
大叔母がデイサービスで教わった 喉を鍛え、嚥下防止に役立つ体操だそうです。
「パ」「タ」「カ」「ラ」を、それぞれ5文字3回ずつ発音
「パパパパパ、タタタタタ、カカカカカ、ラララララ」を3回繰り返し発声
トレーニング効果の上がる文字を発音するときのポイントを解説
①「パ」
口をしっかり閉じて発音する
口を閉じる筋肉が鍛えられることで、口の中の食べ物をこぼさないようにすることができます。
②「タ」 舌を上あごにくっつくように発音
舌の筋肉が鍛えられると、食べ物をしっかり押しつぶしたり、飲み込んだりすることができます。
③「カ」 のどの奥を意識して発音
のどの奥に力を入れ、一瞬呼吸を止めることで、食べ物を飲む込む動作ができます。
のどを閉じることで、誤嚥を防ぎ、食べ物を食道に送ることができるようになります。
④「ラ」 舌をまるめるように発音
舌をまるめてよく動くようにすることで、食べ物を喉の奥に運び、飲み込みやすくなります。
「大きな声で」「一文字一文字」「はっきりと」意識して声に出すようにしましょう。
慣れてきたらできるだけ早く、繰り返して発声すると、より効果的です。
誤嚥は高齢者だけでなく、若者にもよくあるそうで、食べる前のトレーニングを習慣化することはお勧めだそうです。