世界各国のマスクの需要が高まり、比較的安価な中国製のマスクの需要もピークになってきています。
世界各国が中国のマスクを輸入するも品質的な問題があり返品が相次いでいるようです。
日本で販売されているマスクも例外ではなく、基準に満たないマスクがあるようです。
基準を満たしているマスクと満たしていないマスクの見分け方を紹介します。
中国製検査キッド
スペインでは4月4日現在で、11万9000人が感染しています。
スペイン政府は中国からマスク5億枚、検査キット550万個、呼吸器950台を購入したことを明らかにしていました。
中国の深圳の工場で製造された検査キッドは精度80%以上を謳っていたにも関わらず、
スペインで使用した結果30%以下だったといいます。
スペインでは以前からPCR検査を行っていましたが、検査完了まで4時間かかるとして中国の検査キッドを使用するようにしたようです。
この検査キッドは妊娠検査のように簡単に検査が行えるそうです。
鼻咽頭の粘膜を採取し、希釈後にカートリッジに入れるだけで陰性か陽性かが判断可能だったようです。
スペインの専門家によると、結局疑わしい人はPRC検査を受ける必要がある為、「使用しても意味が無い」として、以前のPCR検査に戻すことを決めています。
チェコでも同様の検査キッドを使用した結果、80%以上でエラーを起こしたようです。
中国製マスク
ヨーロッパ各国が中国から輸入したマスクをリコールしていることを明らかにしました。
特にオランダではマスクは品質認証を受けているマスクを輸入したにも関わらず、2度にわたる審査の結果、正しく装着が出来なかったり、フィルター機能が基準に満たしていないとして、今後一切使用しないことを決めました。
このマスクは、すでに医療機関に配られてしまっており、全て回収に動いているといいます。
日本が輸入した中国製のマスク
日本でもマスクは多くが中国からの輸入品です。
私たちが使用しているマスクも危険なのでしょうか?
日本が輸入しているマスクは、そもそも日本の技術を中国に提供した上で製造している物が多く、厳しい審査基準と定期的な抜き打ち検査を行っています。
日本の基準が守られているマスクには「全国マスク工業会マーク」というマスクが印刷されています。
今回のニュースを知ってしまうと、全国マスク工業会マークが入っていない中国製のマスクは使用する際には注意が必要だということが分かりました。
模倣品マスク
日本が中国の工場で製造委託を行っていた「救救マスク」
この商品は工場の品質管理や商品が審査基準に満たないとして、製造を取りやめました。
しかし、中国のこの工場では製造を続けており、しかも日本の品質を謳っています。
つまり、このマスクは模倣品です。
それにも関わらず、「救救マスク」で検索するとヤフオクなどで高額で転売されていることが判りました。
基準に満たないマスクでも使用しないよりはマシじゃない?と思う方もいるとは思いますが、この知識は知っておいた方が良いです。
自宅にマスクがある方は一度「全国マスク工業会マーク」が入っているか調べてみてください。